【福島県・会津旅行】秋の奥会津めぐり!只見線の紅葉と秋祭りガイド

みなさん、こんにちは。「アクティビティ奥会津」です。

2021年7月に奥会津・金山町へ移住した代表のじろちゃんが、秋の奥会津・会津の楽しみ方をご紹介します。拠点となる金山町を中心に、只見川・只見線沿いから車で1時間ちょっとの下郷町(大内宿など)や南会津町まで。ツアー参加者のみなさんとのお話に出てきた観光スポットなども参考に、9月・10月・11月の秋祭りと味覚、紅葉を無理なく味わえる回り方をまとめました。

金山町に暮らしはじめてから、秋になると仕事の合間を縫って近隣の町へ車を走らせるのが楽しみになりました。同じ会津エリアでも、山を一つ越えて町が変われば、紅葉の色づきも、祭りの空気も、土地の味覚もまるで違います。その違いを肌で味わうことこそが、この地域をめぐる一番の面白さだと思っています。

なお、この記事に載せているお祭りの日程は2026年のものです。年によって日程が変わるため、お出かけ前に各自治体の公式サイトなどで最新情報をご確認ください。

尻吹峠から見下ろした秋の只見川。川面に霧がかかり、両岸の山が色づき始めている

尻吹峠から見下ろした秋の只見川(2024年11月)

まずは私の町・金山町から ― 霧幻峡の紅葉と「奥会津ごっつおまつり」

旅のはじまりは、私が暮らす金山町です。只見川がゆるやかに蛇行し、両岸の山が色づいていく様子は、車で走っているだけでも足を止めたくなります。私たちがカヤックツアーを行っている霧幻峡と呼ばれる一帯の紅葉は、例年10月下旬から11月中旬ごろが見ごろと言われます。

秋の金山町でぜひ立ち寄ってほしいのが、「奥会津ごっつおまつり」です。「ごっつお」は会津のことばで「ごちそう」。その名のとおり、奥会津の秋の味覚が金山町町民体育館の周辺に勢ぞろいします。2026年は10月24日(土)・25日(日)の開催予定です。打ちたての新そば、つきたてのお餅、会津地鶏を使った料理などの店が並びます。出店者は毎年変わるので、並ぶ品もそのつど少しずつ違います。最新の日程は金山町観光物産協会でご確認ください。

奥会津ごっつおまつりの出店。会津地鶏らーめんやお餅ののぼりが立ち、来場者が買い物をしている

奥会津ごっつおまつりの出店風景(2024年撮影・金山町)

9月に金山町へ来られるなら、この町でしか手に入らない「奥会津金山赤カボチャ」も旬です。ホクホクというよりねっとりと甘い、この土地の在来種です。また、体が冷えてくるこの時期には、金山町の天然炭酸泉もありがたい湯で、詳しくは世界の炭酸泉にも劣らない、金山町の天然炭酸温泉ガイドにまとめています。

只見線に乗って、会津若松・喜多方方面へ ― 三島・柳津・会津坂下・喜多方・西会津

金山町から只見線や只見川に沿って下流へ進み、さらに喜多方市や西会津町へと足を延ばしてみます。(※喜多方や西会津へは車でのアクセスが便利です)

三島町は、只見線でいちばん有名な撮影地・第一只見川橋梁のある町です。ビューポイントから見下ろす鉄橋と川、色づいた山の眺めは、例年10月下旬から11月中旬ごろが見ごろ。編み組細工などの生活工芸でも知られています。

この三島町の美坂高原では、9月に星空のイベント「ミサカノヨゾラ」も開かれます(2026年は9月13日)。

柳津町の「福満虚空藏菩薩 圓藏寺(ふくまんこくぞうぼさつ えんぞうじ)」は、只見川を見下ろす高台に立つお寺です。紅葉に包まれた参道の石段は、秋にいちばん絵になるスポット。名物の「あわまんじゅう」を買って、川を眺めながら温かいお茶と一緒に味わうのもおすすめです。

会津坂下町は米どころで、実りの季節には黄金色の田んぼの風景が一面に広がります。2026年は9月19日(土)・20日(日)に諏訪神社の例大祭「ばんげ秋まつり」が開催され、地区ごとに作った山車や太鼓台が目抜き通りを練り歩きます。馬肉料理(馬刺し)でも知られる町です。

喜多方市の新宮熊野神社には、樹齢800年といわれる大イチョウがあります。国の重要文化財である茅葺きの拝殿「長床(ながとこ)」とともに境内一面が黄色く染まり、見ごろにはライトアップも行われます。全国屈指の紅葉スポットとしても知られる場所です。

西会津町では、2026年は9月13日に出戸の岩屋虚空蔵尊で「出戸岩屋まつり」が開かれます。500年以上守り継がれているとされる祭礼です。大山祇神社の杉並木の参道も、静かで気持ちのいい場所です。

三島町の第一只見川橋梁を渡る只見線の列車。周囲の山が黄や赤に色づいている

第一只見川橋梁を渡る只見線(2023年11月撮影・三島町)

柳津町・福満虚空藏菩薩圓藏寺の参道の石段。社殿を赤や黄に色づいた木々が囲む

圓藏寺の紅葉と参道の石段(2022年11月撮影・柳津町)

山あいの村へ ― 昭和村と只見町

只見線の駅から少し山へ入ると、また別の秋があります。

昭和村では、喰丸小の校庭に立つ大イチョウが黄色く色づきます。木造校舎とあわせたライトアップは例年10月下旬から11月中旬ごろ。ただしクマの出没などで中止になる年もあるので、昭和村観光協会で最新情報を確認してから向かってください。からむし織の里もこの村にあります。

只見町は、田子倉湖やブナ林の紅葉が美しい町です。奥会津のなかでも雪が早く、紅葉も少し早めの10月中旬から下旬ごろ。只見線の車窓の眺めも、このあたりがいちばん山深くなります。

昭和村・喰丸小の校庭に立つ大イチョウのライトアップ。黄色い葉が夜空に浮かび、奥に木造校舎

喰丸小の大イチョウのライトアップ(2023年11月撮影・昭和村)

会津若松の「会津まつり」、そして南へ ― 南会津・下郷

会津全体に目を向けると、秋のいちばん大きな行事は会津若松市の「会津まつり」です。2026年は9月19日(土)から21日(月・祝)。中日の9月20日には会津藩公行列があり、鶴ヶ城の本丸で出陣式を行ったあと、総勢およそ600名が武者姿で城下を練り歩きます。NHK大河ドラマ「八重の桜」の縁で、綾瀬はるかさんが毎年のように特別参加されており、2026年も参加(11回目)が発表されています。日程は会津まつり協会でご確認ください。金山町からは車でおよそ1時間半です。

さらに南へ足を延ばすなら、下郷町や南会津町です。金山町からは行き先によって車で1時間ちょっと、たかつえ方面など奥のエリアまで行くと2時間ほどかかります。山あいの景色を眺めながらのんびり車を走らせるルートなので、1泊すると無理なく回れます。

国道400号線ぞいのすすきと、色づいた山なみ。昭和村から南会津町へ抜ける道

国道400号線、昭和村から南会津町へ抜ける秋の道(2023年10月撮影)

下郷町・大内宿の茅葺き屋根の家並みが続く通り。晩秋で山の木々は落葉しかけている

大内宿の茅葺き集落(2017年11月撮影・下郷町)

下郷町の大内宿は、江戸時代の宿場の姿を残す茅葺き屋根の集落で、紅葉の見ごろは例年10月下旬から11月上旬ごろ。同じ町内にある「塔のへつり」は、100万年の浸食でできた断崖の景勝地で、国の天然記念物に指定されています。2026年は9月12日(土)に大川ふるさと公園で「しもごう軽トラ市」も開かれます(主催は下郷町商工会)。

南会津町の古町(ふるまち)では、2026年9月12日(土)・13日(日)に約340年続くとされる「伊南豊年まつり・廣瀬神社例大祭」があります。厳かな神輿の行列と、子ども神輿やステージイベントでにぎわう2日間です。

南会津町にはほかにも、国の重要伝統的建造物群保存地区「前沢曲家集落(まえざわまがりやしゅうらく)」や会津高原の紅葉、地理的表示(GI)に登録された「南郷トマト」など、この町ならではの魅力があります。

旅めぐりの真ん中に、只見川のカヤックを

車や只見線で只見川ぞいを進んでいると、「あの水面に降りてみたい」と思う場所がいくつも出てきます。それができるのが、私たち「アクティビティ奥会津・J.Kayak」の霧幻峡カヤックツアーです。

青空が広がる秋の只見川。色づいた山を映す水面を2艇のカヤックが進む

只見川の紅葉をカヤックの水面目線で

赤い陸橋の下、紅葉の岩壁を背に只見川でカヤックを漕ぐじろちゃんとさっちゃん

じろちゃんとさっちゃんと、秋の只見川で

秋の只見川は、両岸の木々が水面に映り込んで、緑・黄・赤のグラデーションの中をゆっくり漕ぐことができます。近年は雪が降り始めるのが遅くなっているので、霧幻峡カヤックツアーは11月下旬まで楽しめます(※その年の天候により変更する場合があります)。

カヤックは2人乗りで、陸上でしっかり漕ぎ方の説明をしてから川に出ます。4歳のお子さんからおじいちゃん・おばあちゃんまで、もちろん初めての方や泳げない方、お一人でもグループでも参加されています。はじめてで不安な方は、「カヤック初心者は怖い?霧幻峡カヤックツアーの不安解消ガイド」もあわせて読んでみてください。

只見線で奥会津まで来て、片道は只見川をカヤックで漕ぐ。そんな組み合わせの旅も、この時期ならではだと思います。秋のカヤックの見どころや服装は、「只見川の紅葉をカヤックで満喫!秋の霧幻峡ガイド」にまとめています。

さいごに:秋の奥会津で、最高の「ととのい」体験を

金山町のごっつおまつり、只見線の車窓を流れる紅葉、各町の秋祭り、そして只見川の水面。ひとつの「会津の秋」でも、町をめぐるとこれだけ表情が変わります。全部を一度に回る必要はありません。気になった町から、少しずつで十分です。

会津をめぐる旅の途中に、ぜひ霧幻峡カヤックツアーもあわせてめぐっていただけたら嬉しいです。水の上からしか見えない奥会津の秋を、じろちゃんと一緒に体感しましょう。

福島県・会津旅行を計画されているみなさん。短い秋のひときわ美しい奥会津へ、ぜひ金山町まで足を延ばしてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。