ごあいさつ

ごあいさつ

楽つみ木ワールド ホームページにお越しいただきありがとうございます。
代表の『じろちゃん』こと、金澤次郎です。

楽つみ木広場とつみ木おじさんとの出会いと

楽つみき木広場ワークショップと「つみ木おじさん」と「つみ木おばさん」に出会ったのは 東日本大震災の2年後、福島市内に避難されていた方々の居場所作りで活動していた「虹の輪プロジェクト」のオープニングイベントでした。
子どもの頃に積み木遊びをした経験はありましたが、2万個もの積み木を使った遊びは初めての体験でした。どんなことが起こるのか、どんな気づきや効果があるのか、ワクワクした気持ちでワークショップに参加しました。

はじめての積み木ワークショップ

ワークショップが始まると、「つみ木おじさん」の軽快な語りかけと共に、3種類の小さな小さな楽つみ木が手渡され、参加者一人ひとりの作品が笑顔とともに生まれていきました。
一段落すると、今度はそれぞれの作品をつみ木でつなぎ合わせて、参加者同士のつながりを深めていきました。一人の家から始まり、町になり、町から国へ、そして世界へと参加者の想いがこもった「世界」が出来上がったのです。

完成した作品を前に、「つみ木おじさん」は一人ひとりの良いところを見つけて言葉にして伝えていきました。その言葉に、参加者の笑顔はますます広がり、また、光と影を活かした演出によって作品の魅力がさらに引き出され、会場全体が感動に包まれました。

その瞬間、私は直感しました。
「これは楽しい、自分もこのワークショップを開催したい!」
こうして、「楽つみ木広場ワークショップ」との関わり、そして「つみ木おじさん」「つみ木おばさん」とのご縁が始まりました。

積み木ワールド、始動!

つみ木おじさんから伺ったお話によると、「楽つみ木広場ワークショップ」では、楽つみ木での“遊び合い”を通じて、子どもたちの豊かな創造性・感性・表現力・忍耐力・集中力・協調性を育みことで、「自然と“生きる力”が芽生えていく」。そんな願いを込めて活動されているそうです

私自身これまで、子どもから高齢の方まで、幅広い世代の方々とレクリエーションを通じて関わってきました。また、個人の学びとして、チームワークやコミュニケーション、チームビルディングなどについても学んできました。
そんな私にとって、「楽つみ木広場ワークショップ」には、これまで関わってきたすべての要素が詰まっていると感じています。
だからこそ、いつか自分でもこのワークショップをファシリテーターとして開催してみたい。そんな想いが自然と芽生えていきました。

2021年、つみ木おじさんが東日本大震災を忘れないために独自に基金を募り、震災10年の節目に福島・宮城・岩手の子ども支援団体へ、それぞれ3,000〜6,000個の楽つみ木を寄贈するプログラムを実施。その際、福島の団体として、私のもとに6,000個の楽つみ木を寄贈していただきました。
そして今回(2023年度)、金山町創業者補助金の支援を受け、新たに14,000個の楽つみ木を準備し、「楽つみ木ワールド」としてワークショップを本格的に開催することとなりました。

子どもから高齢者まで、世代を超えて楽しめる“楽つみ木”の遊び合いを通じて、それぞれの「生きる力」を育むお手伝いができればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

つみ木おじさんからのメッセージ 〜困難を普通に乗り越える子ども力〜

2024年。次郎さんご夫妻のあたらしい活動にエールを!

2006年5月12日、イギリス・ロンドンの5つの小学校を訪問し、10,000個の積み木を持って行きました。イギリスの小学校は、世界中から集まった多様な国籍、宗教、言語、文化、習慣の中で学ぶ子どもたちがいます。初めて出会った子どもたちとの楽つみ木(1,000個)遊びから気づいたことは、「つみ木あそび」が生み出す笑顔が、「万国共通言語」であるということでした。非言語コミュニケーション(ノンバーバル)である笑顔やジェスチャー、全身を使った表現は、質の高い遊びの環境を提供します。この経験から、未来に対する期待が高まります。

木楽舎つみ木研究所 
代表 荻野雅之(つみ木おじさん)

そして2024年、福島を拠点に「楽つみ木広場(アートアクション)」が、金澤次郎さんとさつきさんご夫妻により、20,000個の楽つみ木と共に始まります。次郎さんとの出会いは、2011年3月11日の東日本大震災で被災し、内陸の福島市に避難してきた人々を支援するNPO団体の一員として活動していた時でした。心を落ち着かせ、元気づける避難者支援として「楽つみ木広場」が提案され、当日は赤い絨毯が敷かれたホールに親子約80名が集まりました。東京から心理カウンセラーが来て親を支援し、子どもたちには楽つみ木遊びが用意されました。避難生活のストレスを抱る子どもたちの中には、ゲーム機を持参し遊ぶ子もおられつみ木遊びには、気を留めないなかった子どもたちのなかで、リーダー格の少年がゲーム機から目を離し、仲間たちが作りかけの造形を見て、すぐに母親に「お母さん、カウンセリングを受けている場合じゃないよ!僕たちがすごいものを作ったから、見に来て!」と声をかけました。母親も子どもたちの作品に本当に驚きました。

近年、世界では解決が難しい戦争が続き、国内では未曽有の災害をもたらした東日本大震災や気候変動による豪雨災害、熊本や能登半島地震など、一人では乗り越えられない出来事が起きて、予測不能な困難な時代が始まっています。楽つみ木広場遊び合いでは、思いやりを持って協力することで課題を乗り越えることを目指し、一人で遊ぶことも大切にしながら、みんなで心を合わせて、楽しみながら上質な遊び合いを参加者と共に創り上げることを目標にしています。目立つものや高価なものが目的ではありません。

楽つみ木ワールドで始まる「楽つみ木広場(アートアクション)」は、20,000個の楽つみ木と共に、温かいファシリテーションで東北の人々を巻き込み、大きな大きな楽つみ木アートアクションを育てていくことでしょう。
心から今後のお二人の活動にエールを贈ります。

木楽舎つみ木研究所 代表 荻野雅之(つみ木おじさん) HP:http://www.kirakusha.jp/